北投温泉の楽しみ方
台湾に温泉?と意外に思う方も多いかもしれませんが、台湾はフィリピン海プレートとユーラシアプレートの接する上に位置していることから、湧き出ている温泉は100ヶ所以上ともいわれています。
台湾のお風呂事情としては、シャワーだけで済ませてしまう場合が多いようです。理由としては、浴槽がなくシャワールームのみの住宅が多いことや、浴槽ががあってもお湯を張ったり掃除をする手間を省きたい。そして湿度の多い台湾では手入れが大変などといった背景があるからです。
だからといって、台湾人がお風呂が嫌いなのか?と聞かれると、決してそんなことはありません。
台湾のプールにはスパを併設しているところが多く、毎日多くの人が利用しています。もちろん温泉も大好き‼︎
台北にある北投温泉は気軽に入ることができ、毎日賑わいを見せています。
今回は、地元の人だけではなく、観光としてもフラッと行きやすい「北投温泉」を紹介します。
北投温泉へのアクセス
北投温泉は、台北駅より 地下鉄 淡水信義線 (MRT レッドライン) 淡水方面行きに乗って30分ほどの「北投駅」まで行きます。そこから歩いて向かっても良いのですが、乗り換えて1駅の「新北投駅」で下車すると、アクセスが良くて楽ちんですよ♪
新北投駅行きのホーム









夜、のんびり温泉につかって行きたい人は、帰りの電車をチェックしておくと良いですよ!
新北投駅周辺
新北投駅周辺です


新北投駅を出たら、駅のこの大きな門を背にして歩いた方向に、見所がたくさんあります。


この日はお祭りをしていて、音楽が聞こえてきたり、突然爆竹が鳴ったり、賑やかでした〜
温泉街

右手に見えてくるのがホテルの並ぶ通りです。
ホテルの温泉を利用したい場合はこちらになります。
日本で有名な「加賀屋」もこちらにあります。
ホテルの温泉街は設備も整っていて安心ですが、800元〜1000元(3500円程)くらいと、お高めのところが多いです。
北投公園

ホテルの通りより左手に公園があります。

こちらが「北投公園」になります。
噴水もあり子どもたちがキャッキャと楽しそうに遊ぶ声も聞こえてきます。

自然がいっぱいで心地が良いです〜

向こうに見えるのはホテルの通りです。
川を挟むように並んで存在しているので、風呂上がりにちょっと涼むのにも気持ちの良い公園ですよ。
臺北市立圖書館北投分館(台北市立北投図書館)
北投公園を進んでいくと、美しい木造の建物が現れます。
こちらの建物は「台北市立圖書館北投分館」という図書館で、「世界で最も美しい25の図書館」にも選ばれているんですよ!







施設情報 | 臺北市立圖書館北投分館 |
住 所 | 台北市北投區光明路251號 |
開放時間 | 日曜~月曜9:00~17:00 火曜~土曜8:30~17:00 |
休館日 | 祝 日 |
散 策
更に図書館の先へと足を進めていきましょう。

水着で入る公共の露天風呂もあります。

「地熱谷」に行く場合はこのまま進んでいきます。

地熱谷

地熱谷では硫黄の源泉が湧き出ていて、周辺を散策しているとその湯気で体がポカポカしてきます。

高温の場所では100度に達し、ものすごい湯気です。
この湯気が恐ろしい地獄を連想させるということで「地獄谷」ともいわれているんですよ。
湯気にも硫黄を多く含でいるので、アクセサリーが反応を起こす可能性もあるので注意しましょう。

施設情報 | 地熱谷 |
住 所 | 台北市北投區中山路及び溫泉路の間 |
開放時間 | 9:00〜17:00 |
定休日 | 月曜日 |
泉 質
北投温泉の泉質は源泉の場所によって、青硫黄泉、白硫黄泉、鉄硫黄泉があり、それぞれの温泉を楽しむことができるのが魅力のひとつ!
ここではそれぞれの泉質の特徴と効能、そして入浴可能な施設について紹介しましょう。
青硫黄泉
特 徴:日本でも珍しいとされているラジウム温泉です。
効 能:皮膚病・痛風・筋肉痛など
入浴可能な施設:北投露天溫泉浴千禧湯・滝乃湯・北投青硫名湯など
白硫黄泉
特 徴:肌への刺激が少なくホテルなどで主に使われています。
効 能:美肌効果・婦人病・関節炎・リュウマチなど
入浴可能な施設: 加賀屋・三二行館・北投熱海温泉大飯店など
鉄硫黄泉
特 徴:鉄分が豊富に含まれています。
効 能:疲労回復・腰痛・神経痛・痛風など
入浴可能な施設:媽祖窟温泉など
地元の人たちと温泉に入ろう!
日本で馴染みのあるホテルの温泉も良いけれど、せっかく台湾に来たのだから、地元の人たちがよく行く温泉へ行って台湾気分を盛り上げてみませんか?
台湾の温泉は、日本のように裸で入る温泉もありますが、元々他人と裸で入浴する習慣がない事から、水着を着用して入る温泉もあるんですよ!
北投露天溫泉浴千禧湯(公共露天風呂)
新北投駅から北投公園を進み10分ほどすると「北投露天溫泉浴千禧湯」があります。

こちらは誰でも気軽に温泉に入れるように作られた、公共の露天風呂です。

水着着用の混浴露天風呂です。
水着は水泳用の水着のみ利用可能で、下着やショートパンツ、ラッシュガード、トランクスタイプの男性水着などはNGでになります。
水着がNGの場合、チケットを購入していても入場できないので、入口に貼ってある注意事項を確認しましょう。心配な場合は、チケット購入前に、受付の人に持参した水着で大丈夫か見てもらうと良いですよ!入口で水着の販売もしています。

冷水シャワーは無料ですが、温水シャワーやコインロッカーは有料になります。

傾斜地にあるこちらの温泉は、下から上の湯船にかけて温度が高くなっているので、それぞれの温度の温泉を楽しめます。日本では当たり前のようにしている湯船の中で顔を拭ったり、湯船の端に腰掛けて足をつけるといった行為はNGというルールがあります。監視員の方に容赦無く注意されてしまいますので、郷に入っては郷に従うようにしましょう。

施設情報 | 北投露天溫泉浴「千禧湯」 |
アクセス | 台北市北投區中山路6號 |
料 金 | 大人 / 40元 子供・学生・65歳以上 / 20元 (学生証、生年月日が分かる身分証の提示が必要) |
時 間 | 5:30~7:30・8:00~10:00・10:30~13:00・13:30~16:00・16:30~19:00、19:30~22:00 (各回入れ替え制 各休憩時間には清掃が行われます) |
定休日 | 旧正月 |
持参するもの | 水着、タオル(販売あります) |
北投青硫名湯(民間の温泉)
北投公園の反対側に商店街があります。地元の人たちに人気の「北投青硫名湯」は、この一画にあります。

温泉街からは少し離れていますが、青硫温泉がリーズナブル&気軽に楽しめます。
入口を入るとすぐにお風呂!といった感じで、浴室の隅で着替えをします。また、シャンプーやタオルは持参し、ホテルほど設備は整っていませんが、地元の人たちのコミュニケーションを間近で感じ、仲間に入れてもらえる・・・そんな気分を味わえる温泉です。
施設情報 | 北投青硫名湯 |
大浴場料金 | 大浴場120元(65歳以上60元) |
個室風呂料金 | 400・350・450元 (1時間2名 追加の場合は子ども1人につき250円・大人1人につき250元) |
ドクターフィッシュ料金 | 80元(個室利用の場合は30分間無料) |
持参するもの | シャンプー・タオルなど (タオルはフロントにて販売あり 1枚80元) |
復興公園泡腳池(足 湯)
無料で温泉に触れたいのであれば復興公園にある足湯。地元の方々も多く訪れます。私も楽しみに向かったのですがまさかの休み・・・ショボボーン(T ^ T)

施設情報 | 復興公園泡腳池 |
住 所 | 112台北市北投區中和街 |
営業時間 | 火曜日〜金曜日 8:00〜18:00 土曜日・日曜日 8:00〜18:00 |
定休日 | 月曜日・祝日 |
手湯星川亭(手 湯)
新北投車站の建物を背にして少し歩くと、星川亭があります。
ここでは温泉に手で触れることができます。手をつけていると体がポカポカ暖かくなってきますよ!

施設情報 | 手湯星川亭 |
住 所 | 台北市北投區泉源路3-1號 |
まとめ
青硫黄泉、白硫黄泉、鉄硫黄泉と3種類の泉質が楽しめる北投温泉。
色んな温泉に行ってみて、お気に入りの温泉を見つけるのも楽しそうですね!
アクセスが良く、気軽に立ち寄ることができるので、ちょっと疲れたな〜と感じたら是非体を癒しに行ってみてくださいね!





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